『私こそ、どうなっても知らないよ?』
あ―――――!!
ダメだよ、そんな事言っちゃ!

せっかく翔君が好きって気づいたのに…
こんなんじゃ私、翔君に嫌われちゃうよ。

「いいよ、別に」
ギャー!!!

そうだよ、翔君ってSなんだよ…
ダメじゃん、忘れちゃ…。

「俺の部屋、こっち」
私の手は翔君に引かれる。
その引かれた手は間違いなく、翔君の部屋へ。

「入って?」
『おじゃまします…』

相変わらず綺麗な部屋だ。
男の子なのに、しっかりしてるんだなー。
なんて、のんきに考えてると…

「はい」
翔君はまたしてもオレンジジュースを渡してきた。

『はは!…ありがと』
迷った挙句、またオレンジなのかな?
とか考えてると、笑いが込み上げてきた。