なーんてすでに諦めモードの私。

「あれ…」
『?』

声が聞こえたような…?

「小春ちゃん?」
そこにはなぜか私服の翔君が。

『あ!翔君!』
「やっぱり」
『…なんで私服?』
「1回家に帰ったから」
『近いんだ?』
「うん、3分で着く」

あ、そうなんだ…
てか3分って早くない?
家、相当近くない?

「電車待ち?」
『うん…。でも事故があったらしくて』
「じゃあ俺の家、来る?」
『えぇっ!?』
「親いないし平気だよ?」

…それって平気なの?
親いないのって、逆に危ないと思うけど?

「来なよ」
『………』

そう言われた後、私は見事に翔君に誘拐された。

ピンチ!
なぜかとっても危険な気がした。