俺は学校の許可を取り、みずほの慰霊祭を屋上で開催する事にした。

今回の事件を重くみた学校側は、市の教育委員会や警察管の立ち入りを求めた。

でも生徒が混乱すると思いクラスメートと担任だけの出席にして貰った。




屋上にみずほの使用していた机と椅子が並べられた。

まず俺がダイブした場所から花束を落とした。

献花のつもりだった。


その花はみずほの遺体のあった箇所へ命中した。


其処には既に沢山の花束が供えられていて、その一つとなった。


(――やはり殺しか……
この花の落ち具合は)

俺は確信した。


みずほが自殺だったなら、もう少し遠くへ堕ちる筈。


勢いを付けて跳ばなくてはならなかった筈なので。

幾ら何でも、真っ直ぐ下にはダイブ出来ないだろう。

でも花束は……


一直線に下へ向かった。


追い詰められたみずほが胸を突かれて墜ちていく。

俺の脳裏にあの日の光景が広がった。