ポカーンとしていた。
何が何だか解らなかった。
でも俺は本当は知っていた。
みずほに恋をした事を。


全身が硬直した時。
もう駄目かと思った。
でも必死に走ってはくれたみずほの為に頑張りたいと思った。


だから俺は速く走る事が出来たんだ。
全てみずほがいてくれたからだった。


俺はみずほに素直な気持ちを伝えたいと思った。

だから……
俺は校庭から少し離れた木の影にみずほを誘った。


みずほはイヤがっていた。

でも俺は、他の事は目に入らなかったのだ。