体育の授業ならそれでもいいと思う。

でもみんなスポーツウエアで走るリレーなのだ。


俺はみずほを格好イイと思った。
そして俺はみずほをずっと意識していた事に気付いたのだった。




でもその時事は起こった。


リレーのバトンタッチラインに並んでいると、みずほが先頭で駆けて来た。


みずほの太ももが揺れて、俺に迫って来た。

俺は思わずバトンを落とした。
慌てて拾おうとしたら、今度は胸が迫って来た。
みずほがバトンを渡してくれたからだった。

流石に巨乳とは言えない。
でも中学生らしい胸の膨らみに俺は酔った。

全身が硬直し、カーッと頭に血が登った。


ハッとした。
次の瞬間、俺は無我夢中で走った。

気が付くと俺はバトンを一番に渡していた。


そうだった。
俺は自称だけど、サッカー部のエースだった。

俺は走りに関しては誰にも負けた事がなかったのだ。