これは俺に霊感があると判った時にお祖母ちゃんから聞いた事だ。


それは俺が一旦オムツを卒業した頃に遡る。


両親が共稼ぎの為、同居していたお祖母ちゃんに預けられていた俺。

引っ込み思案で人見知り。
オマケに超意地っ張り。
その上恥ずかしがり屋で怖がりでもあった。


俺はお祖母ちゃんに連れられて、デパートのトイレに行った。

どうやら其処で見てしまったようだ、幽霊とよばれる物体を。


『お祖母ちゃん怖いよー。頭から血を流した女の人がいる』
そう言ったらしい。


でもお祖母ちゃんには見えなかったそうだ。
その時トイレの順番を待っていたのは、可愛らしい女の子だったらしい。

勿論初体験?
の筈だ。
俺は小さかった。
だからお祖母ちゃんは当然のように、女性用のトイレにある男子用小便器で用を足たせようとしたのだ。