みずほは校庭の隅にある花壇の傍で、頭から血を流して死んでいた。

一目見ただけでそれなりの予想は付く。


――自殺?


――そう思うのは当然か?

でも俺は頭を振った。


――違う違う!


――そんなの有り得ない!
俺はこの状況を目の当たりにしても、まだ自殺だとは信じられなかったのだ。


――みずほが何で死ななきゃならないんだ。


――この間のテストだってクラスで一番だったのに。