「ああ、確かに」
叔父さんはそう言いながら話を続けた。
「無銭飲食だと電話が来たんだ。でも違っていた。財布を取られたんだ、其処の客に。それは後で判った。現金を抜かれた財布が店の脇の通路から見つかって」
「それがアイツ?」
叔父さんは頷いた。
「元暴走族だと言うだけで捕まえたんだよ。でも俺にはか弱い人間に見えた。だから……」
「だから親身になって面倒を見たんだよね」
「ああ……なのに」
叔父さんは何時しか拳を握っていた。
叔父さんはそう言いながら話を続けた。
「無銭飲食だと電話が来たんだ。でも違っていた。財布を取られたんだ、其処の客に。それは後で判った。現金を抜かれた財布が店の脇の通路から見つかって」
「それがアイツ?」
叔父さんは頷いた。
「元暴走族だと言うだけで捕まえたんだよ。でも俺にはか弱い人間に見えた。だから……」
「だから親身になって面倒を見たんだよね」
「ああ……なのに」
叔父さんは何時しか拳を握っていた。


