不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生

愛の巣だったと思われる、六畳の和室の押し入れをベッド代わりにしてる叔父さん。

その下のスペースに、沢山の衣類。


「初めて此処に来た時これを着ていたのを思い出してな。歩き辛いって言ってたような事、さっき思い出したんだ」
叔父さんはそう言いながら、大事そうに衣装ケースにワンピースを締まった。


もしかしたら、見た目だけで選んだ洋服ってそのワンピースだったのかな?

確かに可愛らしいワンピースだった。
恋人の為に、叔父さんの為に。
可愛い女性になる為に。
俺は叔父さんが急に羨ましくなった。