不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生

「ワンピースか? 数えた事ないな」
叔父さんはそう言いながら俺の脱いだワンピースとレギンスを、玄関脇にある脱衣籠ごと運んできた。


「これ、歩き辛くなかったか?」


「うん。でも何で今更言うの?」


「いや、ちょっと思い出した事があってね」

叔父さんはそう言ったまま黙ってしまった。




「あれからもう……」
叔父さんは辛そうに話出した。

心なしか泣いているように俺には見えた。