「そうね。やはり磐城瑞穂君かな?」
飄々と町田百合子が言う。


「イヤよ。だったらキューピット様に岩城みずほを殺して貰った意味がない」

千穂は興奮しているのか、声のトーン違った。


――今確かに言った。
キューピッド様に岩城みずほを殺して貰った意味がないと……


やはりこの二人が……
俺のみずほを殺したのか?


(――俺は……
知らなかった……千穂が俺に恋をしていたなんて)


本当に知らなかったんだ!!