俺は奥さんの花嫁道具の一つである三面鏡の前で着替えを始めた。

結婚する前ドレッサーかこれにするか迷ったそうだ。

その頃の流行りはドレッサーだったらしい。
でも場所をとるからと、これに決めたそうだ。


そんな話しを思い出しながら、俺は鏡を見ていた。




何時になくしょんぼりしていた。
だんだん女に変わっていく俺。
まさかみずほが何もかもお見通しだったとは。

俺にはどうする事も出来ずに、ただ有美の言いなりになるしかなかった。