「パパは、浮気だって騒いで興奮して……そのまま入院したみたい。でもね、そもそも夫婦じゃないんだから……」
有美は笑っていた。


「お願い、協力して。恋人同士復活させようよ」

有美の提案を俺は即座にオーケーした。


こんな可愛らしい有美にお願いされたら、日本中の男が協力するって。

俺はマジに有美に惚れ込みそうだった。


みずほに悪いと思いながらも、俺は有美を見ていた。


有美もそれとなく気付いたらしく、しきりに焦らしてくる。

有美は自分の魅力を知っているようだった。

もしかしたら、その手でエースを堕としたのか?


――ヤバい!
本当にヤバかった!

俺は次の瞬間。
自分を取り戻していた。