「じゃあ午後の授業も頑張ってね、鳥海君。バイバイ」


満足した私は、屋上から去ろうとした。

その時…


「待って!」


と腕を掴まれる。


『え?』と振り向くと鳥海君は私から目を逸らした。


「明日も…これからも毎日、弁当作ってくれる?」


鳥海君は小さく呟いた。

本日3度目の鳥海君の赤面。

でも今度は私も真っ赤になりながら

「…もちろん!」

と答えた。


短い間に、こんなに幸せを得てしまって良いのかな。

と思うくらい嬉しかった。