次の日、愛美と2人で彼を探しに行った。


「美雫~。いないね。」

「確かに、同じ制服だったのに・・・。」


 次の日も、また次の日も彼を探したけど、

 彼をみつけることは、できなかった。


「先生っ!目が大きくて、

 髪の毛が真っ黒で、

 背の少し小さい人ですよっ。

 なんで、わかんないんですかっ!」

「そんなこと言われてもなぁ~。名前は?」

「わ、わかりません・・・。」

「だろ~。名前がわかんなくて、誰だって

 言われても俺だってわかんないよ。

 まっ、自分で必死に探すことだな!」

「そ、そんなぁ~。」


 こんな感じで、先生に聞いても

 無駄だった。


「もうこうなったら、

 自分でみつけてみせるっ!!」

「美雫っ!ずいぶんはりきってるねぇ~。

 うちも、協力するからね☆」

「ありがと~。やっぱり愛美は、

 親友だよぉ~。」

「もぉ~。照れるじゃん!」


 こうして、また彼を探し始めた。