でも、次の日も、また次の日も、
 
 ヒマさえあれば、なぜか彼の顔が頭に

 浮かんできてしまう毎日だった。

 よくわからない、このムヤムヤした

 気持ちを歩美に話した。


 「美雫!それが、恋ってやつだよ。」

 「そんなわけないじゃんっ。」

 「いいから、認めなって!」

 「だって、本当にちがうもん。」

 
 私の頭は、混乱していた。

 初めてみた、彼に、私が

 恋をするなんて、意味がわからなかった。

 
 「なんで、美雫は、自分の気持ちにうそ
 
 つくの?恋するってそんなに嫌がること
 
 かなぁ?私は、素敵なことだと思うよ。」

 
 私は、いつからか恋をすることを

 避けていた。嫌がっていた。

 
 「これって、恋なのかも・・・。」

 「うんっ!!」


 私は、自分の素直な気持ちを歩美に

 伝えて、彼に恋したことを認めました。