「わぁ~!!このご飯、どれも凄く美味しいです!!誰が作ったんですか?」

「本当?今日は俺の当番だったんだ~」

「守君って料理凄く上手なんですね!!」

「そう言ってもらえて良かったよ」

「あっ、ところで当番って?」

「実は家事を分担して当番制にしてるんだよ」

「へぇ~」

「って言っても、文子さんは料理出来ないからそこは俺と懍さんで回してたんだけどね」

「守!!私が料理出来ないのをばらすなよ!!」

「やば...」

「文子さん、大丈夫ですよ。料理が出来ない女の子って結構いますから」

「文佳ぁ~私は文佳の優しい言葉に感動してるよ!...それに比べて守は情けないな!!全く!!優しい言葉の1つくらいかけやがれ!!」

「んな理不尽な!!てゆーか!!何ふみちゃんを呼び捨てしてんですか!!」

「いいじゃん。こっちの方が仲良さそうだし」

「何その理由。ふみちゃんいいの?」

「私は構いませんよ?」

「ほらな。お前と違って文佳は優しいんだよ!!」

「威張るな!!てゆーか話を戻しましょうよ。さっき気になったんだけど、料理出来ない女の子も結構いるなんて言うって事は、文佳ちゃんも料理苦手なの?」

「いえ。私は昔から自分で作ることが多かったので一応一通りは作れますよ?味は好みによるので何とも言えませんけど」

「マジで!?懍さんやりましたね!!これで頭を悩ます回数が減りますよ!!」

「あぁ」

反応は薄かったが、懍の表情は明らかにホッとしたような嬉しそうな顔をしていた。