家の中に入った文佳は文子と守に案内をしてもらった。

「...だいたいこれで全部かな。後で分からないことがあったら俺らに聞いてくれればいいから」

「すみません」

「じゃなくて?」

「あっ!!...ありがとうございます///」

「そうそう!!そっちの方が嬉しいな」

「はい!」

「よろしい!!それじゃご飯食べに行こうよ。お腹減った」

「実は私もです///」

「ほんと?じゃあ早く行こう」

「わっ!文子さん待って下さいよ~」

文子と文佳は手を繋いで食堂に向かっていきました。

「ちょっと!!狡いですよ文子さん!!」

その後ろを慌てて追いかけた守でしたが、追いついた時には既に皆席についていました。

「遅かったな。文佳と文子はさっき戻ってきたのに...」

「文子さんに置いてきぼりくらわされたんです!」

「ごっごめんね守君...」

「いや、ふみちゃんは悪くないからね!!」

そして慌てる守とすまなそうにしている文佳のやりとりを聞きながら、文子と懍は肩を揺らして笑っていた。