潤は確か小5の時一年間だけいた。アイツはアミにすんげー懐いててアミに向ける目がキラキラしてたよーな…笑

俺はそんな記憶を思い出しつつあった。

幸樹はずっとアミの事が好きだったのになぁ…アミはこれぽっちも気づいてないと思う。
可哀想に、幸樹よ。

「ってか幸樹と潤、二人並ぶとジャニーズみてぇ…!!」
俺は思わず声に出した。

「ホントだよね~!あの男の子、潤君って言うの?どっちも広瀬っていう名字なんだねー!!」

女子たちが騒いだ。


「あぁ。だって俺らイトコだし。」
幸樹が言った。

そうだ。幸樹と潤は父親つながりのイトコだ。
だから名字は同じ。幸樹の親父は、すっっっんげぇーカッコいい!俺も将来、あぁなりたいなぁと思っているくらい。

潤の親父は見たことね~んだよなぁ~。アイツの両親共働きで忙しいっつってたな。まぁ潤の親なんだから当然カッコいいんだろーけどっ。





-ガラガラガラッ-

「おーい!チャイムなったぞぉーっ!!早く席付けーっ!」

担任か?男の教師が入ってきた。潤と幸樹の周りにいた奴らがぞろぞろと席に着き始めた。