「すぐじゃなくて良い、君の決心がついたらで良いから。俺の両親に会って欲しい。結婚相手として…きちんと紹介したいんだ。」 結婚を前提とした付き合いで、私は透太を愛していたし、結婚もしたい…とは思ってたんだけど。 結婚相手として…御両親に、挨拶。 なかなか決心できない私がいた。 でも…やっと決心して、挨拶に行きたいって…話をしようと思っていた、あの日。 「ごめん…別れて欲しい。」 私は自分の耳を疑った。 何…言ってるのか…意味が解らなくて。 「他に…好きな人が、できたんだ。」