「…何それ、私のこと!?失礼ね!!」 太いのは解ってるよ…。 今まで太っていくのを気にしてなかったし、食欲に負けてた私が悪いんだから。 でも…今までは太ってたこと、気にならなかったのに。 太いことが恥ずかしい。 英二君に、太い私をあまり見られたくない。 私は更にペースを上げた。 「ごめん!違うって!今の蘭子ちゃんは頑張って痩せようとしてるじゃん。俺の為に、ありがとね!」 その英二君の言葉に、一瞬何か引っ掛かった気がしたけど。 『俺の為に』 その台詞にカッとなってしまう。