解ってるけど、軽く落ち込むなぁ…。


目線を自分の体に向けると、確かにキッチリ服を着ていた。


でも…部屋を見渡すと、知らない部屋。


この子の部屋…なの?



「まだ状況を理解できてないみたいだね。君…いや、アンタ…昨日電車で倒れたんだよ。覚えてない?」



「えぇっ!?私が?」



少年の言葉に激しく驚いてしまう。


ハッキリ言って私は倒れるような…細くてか弱い女の子じゃない。


倒れるカケラもなさそうな、ぽっちゃりした体型。


でも…昨日から記憶がなくて…。


昨日って…確か…。