私は危うく階段から足を滑らせそうになった。


…お父さんまでノリノリじゃん。


はぁ…朝帰りって言うけど…彼氏でもない高校生の男の子の部屋に泊まったなんて言ったら、ひっくり返るだろうな。


私は自分の部屋のベッドに腰掛けて、ようやくホッと一息。


それにしても…英二君、素敵だったな。


ちょっと意地悪だけど…カッコイイし、可愛い。


あんなに素敵なんだから、女の子が放っておくはず、ない。


きっとお似合いな可愛い彼女が居るんだろうな。



――ちくん…。



あれ、なんだろ…胸が、ちくちくする。