いつもなら必ず連絡を入れるんだけど、気絶しちゃったからそんな暇がなかった…!



「…ごめんなさい。」



私は素直に謝った。


もうこんなことはないと思いたい。


お母さんはそれ以来何も言わなかったけど。


私が二階の自室に向かう階段を登り始めた時に、興奮した声が聞こえてきた。



「久しぶりの朝帰りよ!ついに蘭子ちゃんもお嫁に行く時が来たのかしらっ!?」



ちょっと、お母さん!


飛躍し過ぎだから !!


そんな話題、お父さんには気まずいだろうし…。



「そうだな、俺もそろそろ覚悟を決めないといかんな!」