「鈴木さん。」 「へ…?あ、はい!何ですか?」 ボーっと中村部長を見つめていたら、目が合ってしまった。 「これから毎日、俺のお茶を煎れてくれ。」 「…はい…?」 部長の言っている意味が解らず、思わず聞き返してしまう。 「聞こえなかったのか?明日から君は俺のお茶係だ。君はお茶だけは煎れるのが上手いからな。これは部長命令だ。」 そ…そんな所で部長の権限使われても…! “お茶だけは”って、失礼だし! でも部長命令なら、従わない訳にはいかない。 「解り…ました。」