いつも、絶妙なタイミングで現れるから…それが当たり前になってた。


でも…痩せたものの、まだ自分の目標には程遠い…から。


今夜からウォーキング再開しよう。


英二君が…中村部長がいなくたって、私は…頑張れる。







その夜、私はいつものようにウォーキングに出掛けた。


中村部長のマンションの前を通り過ぎる。


だけど…いつもみたいに、あの王子様ボイスは聞こえない。


やっぱり…もう、私と会わないつもりなんだ…。


そう思うと、どうしようもなく切ない気持ちに襲われた。


涙が出そうになる。