「あー…うん。何か…食欲なくてさ。」 お昼ご飯は大好きな鯖の味噌煮定食だったけど…あまりお箸が進まない。 「どうしたの?また…英二君と何かあった…?」 すごく心配してくれる美香。 図星…だけど。 今回ばかりは…美香にも話せない。 英二君が中村部長だったなんて。 「ううん!昨日の今日だし…まだ会いに行ってないよ!夕べ、久々に深夜アニメ見たらハマっちゃってさ!それで、ちょっと眠いだけ。」 …なんて、かなり嘘だけど。 でも、この秘密は守らなきゃ。 私は一生懸命、嘘をついた。