「わわ…っ!?」



おっちゃんに強引に手を掴まれてしまった。


酔っ払いは加減が解ってないから、すごい力だし…!



「いた…っ離して下さい…っ!」



振り解こうにも、振り解けなくて。


私、おっちゃんと二次会…?


やだーっ!


帰りたいんだってば!


…英二君…!!


心の中で自然と英二君に助けを求めていた。



「俺の女に…何の用…?」



おっちゃんの手が緩んだ…と思ったのと同時に、聞こえてきた声。


いつもの王子様ボイスが、聞こえた。


その声は、少し…怒っていた。