「なんか…肝心の英二君の気持ちが全然解らないね…。鈴の、好きっていう感情と全然向き合えていない感じがする。…もう一回、ちゃんと話した方が良くない?」 「でも…もう会ってくれない気がするよ…。」 あんな風に逃げるように走っていかれて。 「私、今日は失恋パーティーって言ったけど、変更!鈴はまだ失恋してない!だって…このままで、いいの?」 美香の真剣な声に、心が揺さぶられた。 「…よくない!私、英二君を諦められないよ…!」 それに、何だか引っ掛かる。 英二君の言動が。