どうにも気持ちの切り替えができない。


デートだって…あんなに楽しくて。


忘れられるはずが…ないよ…!


私のお弁当を食べて幸せそうに笑った英二君も、涙を優しく拭ってくれた英二君も、楽しそうにプリクラを撮ってた英二君も…。


みんなみんな…目を閉じればすぐに浮かんでしまう。


私は英二君と撮ったプリクラを見つめた。



「…可愛い…。やっぱり…釣り合ってない…よね…。」



でも…好き…なの。


本当の君がどんな人なのか…確かに私は知らないと思う。


でも…理屈じゃないよ。


好きになるのに…理由なんて必要なの…?