「…―っ!!」 目を開くと、そこはいつも通りの風景が広がっていた。 特になんのこだわりもない自分の部屋。 瞼をゴシゴシこすって息を整え、布団を目の下までかぶり直した。 「まただ……。」 中学の頃から、何度も何度もこの夢を見る。 あの声は誰の声なんだろう。 どうして、何度も同じ夢を見るんだろう…。