消えた一億

これは使えると思って、俺はさらにカネを要求した。



だが、そんな生活が終わった。


エレンが転勤することになったんだ。


アイツは不正がバレると思ったらしくて、俺に電話で助けを求めてきた。


俺はその時点でアイツを切るつもりだった。


すでに俺は、このことに備えて別の収入源を確保していたから、もうヤツに未練はなかった。