消えた一億

2日後、盛大な見送りの中で、キュリーとメープルは帰路についた。


その帰りのフランス・カレー行きの列車の中で、メープルが唐突に尋ねた。


「キュリー、あの王子、これから上手くやれるかな?」


「あんな経験をしたんだ、絶対にうまくやれるさ」



キュリーは車窓の外を眺めていた。


その目は、この国の明るい未来を見つめているようだった。