「さて、王子はこの件をどう解決するのでしょうね」


「警察の一部は息子の手足のように動くように手配してある。


問題は、それを使いこなすことができるかどうかにかかっているな」


「しかし、陛下、この事件の極秘書類に目を通しましたが、普通の刑事に見抜けるかどうか……」


「総裁のご心配はごもっともです。


そこを王子がどう解決するか、それこそが解決のカギですよ。


教育係を務めた者としては、楽しみでもあり、不安でもあるのですがね」