それから色々聞いた。
奏汰が
自分からは咲羅が可哀想だから
振らない。と言っていた事
直樹と仲良くしているのが
辛くて仕方なかった事

私は耐え切れず涙を流した。
後から押し寄せる後悔
もう戻れないと思ったら
悲しくて、悲しくて仕方なかった

奏汰が違う人をスキになっても
私は奏汰がスキだった。
だけど、振られるのが怖かった。
もう奏汰は違う人がスキだと
気付いているのに
振られるともっと傷つきそうで
すごく怖かった。
だから自分で振った。

涙を流しながら手紙を書いて
それを奏汰の下駄箱に入れた。

中学2年生の10月
私と奏汰の恋は幕を降ろした。
初めての彼氏は
1年1ヶ月続き、
最悪な終わり方をした。