零泊七日生活


走りながら、僕は何度もリュックを右手や左手に持ち直した。

その度に膝でリュックを蹴ってしまう。

とんとんと跳ねるリュックは、僕をより一層と焦らせていた。

急げ

急げ

急げ

早く行かないと、もう学校に着いちゃう。

僕はゆうぴーと会った場所に着いて、それから真っ直ぐ学校に向かった。

運良く、信号が青だったので走って渡った。

今この時、世界の時間を僕の時間が追い越しているように思えた。

間に合え

間に合ってくれ

僕は道行く小学生達をぐんぐん抜いていった。