「―…お前のせいじゃない。
俺が気を付けていなかったからだ…。」


総長である俺のせいだ。
自分の力を過信しすぎたせいだ―。

今回の事は俺が招いた事と言っても
いいだろう―…。

ハッと自分に嘲笑うと裕典と志音が
眉を下げて俺を見ている。


「―…そんな顔してんなよ。」

そう言うと志音はすまない、と呟き
裕典は真剣な顔をして俺の前に
立ち上がった。