闇氷花




「…あたし寝るね。」

居たたまれなくなりあたしがそう
言うと先生はおやすみ、と言って
静かに部屋を出ていった。



先生がいなくなりあたしは窓を
そっと開けた。

目の前に広がるのは広い海。

あたしは入院するたびにこの部屋と
決まっている。

…この景色が好きだから。