今度はどんな奴だ? と振り向いてがっかり。 「なんだ、俊か」 「うるさいババア」 「バ…!ババア!?これでもまだ20代よ!」 「四捨五入で三十路だろ?」 なんて生意気な! 店長の息子じゃなきゃドロップキックよ! 「なぁ、お袋は?」 「さぁ…今日は昼から来るって言ってたけど。どうかした?」 「いや…別に…」 俊は店内をぐるぐる。 何か考え事かな? すると急にこちらに向き直り── 「わっ!」