悪魔の2人に愛の花を。




冷静を装ってもの申すあたしに桜田門はニヤリと笑う。



「お前さ、よく考えてみろよ。 こんないい男滅多にいないぜ?」


黙ってほしい。



「お前は俺様と付き合えるんだぜ? もうちょっと喜べよ?」




膝の上の握り拳に力が入る。


ふざけんじゃないわよ…。


あんたなんかと好きで付き合ってるわけじゃないんですけど。




あたしは我慢できずに、テーブルをダンッと叩いてしまった。


辺りが一瞬…静まる。



……やってしまった。


なんて、思いながらも暴走は止まらない。



「あんた!!あたしに喧嘩売ってんの!? あんたと付き合えて感謝?…笑わせるなっつーの!!!」