帰りのホームルームが終わり、カバンを持って廊下にでる。
「ほら、行けよ!!」
「お前の彼女になったんだろ!!」
ドン―――………
曲がり角で、あたしはぶつかってしまった。
「……っ。―…大丈夫ですか?」
怒りを抑えて、ぶつかった相手に手を差し延べる。
だが…あたしのポーカーフェイスは一瞬にして崩れる
「…悪い。」
……ぶつかった相手は桜田門千種だった。
後ろにはニヤニヤした男子数名。
……奴等か。
うざったい気持ちを隠して、ニコッと笑う。
そして、あたしは桜田門千種に視線を移す。
「なんか用でも?」
……早く帰りたい。
あたしの頭の中にはそれしか無かった。

