そう思ったときは、 もうすでに遅かった。 ースルッ 黒のウィッグがズルッと落ち、 金色の髪の毛が現れた。 「ちょっ…李央っ!!」 慌てて声をあげる。 屋根裏部屋とはいえ、学校で ウィッグを取られるのは、 か〜な〜りっ!! マズい。 「茉里、お前まじ別人なんだけど」 「あ、当たり前でしょ!?そのためのウィッグとカラコンなんだからっ!!」 別人に見えなきゃ、ダメなのよ!! これはッ!!!!