翌朝。 いつものように1時間かけて 地味子に変身して、 あたしは学校へ行った。 「おはよう、桜川さん。今日もブサイクね」 笑顔であたしに 嫌味を言うのこの女は、 ………名前、知らない。 ウワサじゃ、 どっかの社長令嬢らしいけど、 あたしは興味ない。 「そうですか?それはどーも」 こういうタイプは 適当にサラッと流すのが一番。 適当に返した。 「嫌味が通じてないわ」 そう呟くと足早に、 その場から離れて行った。