「い、いいよ!!李央、寒いでしょ!?」
「大丈夫だ」
「で、でもぉ…」
「カゼひくなよ?」
「っり、李央ッ!!」
「あ?」
ーグイッ
ーギュッ!!
李央の腕を思いっきり引っ張った。
「茉里!?」
「こ、ここここれならっ!!二人とも暖かいよね!?」
李央の頭を胸で押さえて、
あたしが李央を
抱きしめている体勢。
「茉里…離せ」
「や、やだっ!!李央がカゼひいちゃったらみんな悲しむもん!!」
「違う。そうじゃねぇよ…」
「えっ?」
どういうこと…?
腕の力を緩めた瞬間…
「きゃ、きゃあっ!?」

