「そうだな。メアド暗記してねぇ?」

「するわけないでしょ」

ウソでーす。
自分のメアドとケー番くらい、
さすがに覚えてるわ!!


「あぁ…バカそうだもんな?」

フッと鼻でバカにしたように
笑った、意地悪王子。


「ねぇ、李央様の名字って何?」

ムカついたけどめんどくさいから
スルーしよ。

「柴田」

「柴田?わかった!!柴田君ね?」

李央様なんて死んでも
呼ばない、呼べないから。


「李央、でいい」

「は?」

今、なんつった!?

「李央、って呼べよな」

「なんでよ」

「あれぇ〜?俺に逆らわないんじゃなかった?」

ゔっ…。

痛いとこついてくるなぁ…(;^_^A