「イケメン王子じゃなくて、意地悪王子じゃん…」

ボソリと呟いた。

「なんか言ったか?」

「な、なんでもありましぇん!!」

「ブッ。噛んでるし(笑)」

「ううう、五月蝿いッ!!意地悪王子のクセにぃー!!」

「意地悪王子?へぇーそれって…俺のこと?( ̄∇+ ̄)」

ニヤリと意地悪な笑顔を見せる、
李央様…改め、意地悪王子。


「それよりケータイ。出せよ」

「………わかったわよ。仕方ないなぁ…」

しぶしぶカバンから
ケータイを取り出す。

………つもりだったんだけど。