「もぉ…いやぁ…」

目だけじゃなくて髪の毛まで、
知られちゃったよぉ…。(涙)

終わった…平和な高校生活が、
わずか1ヶ月で
終わっちゃった…。


「降ろして」

「え?」

「もういい。大丈夫だから、降ろして」

このたった30分くらいで、
くらったダメージは2000…。


もう…お先真っ暗だ。


「それは、ム・リ(*^-')b」

笑顔でそう言われ、
落ちたウィッグを拾って、
抱っこされたまま、
1階へ降りた。


心なしか、李央様の顔が
少し赤いような気もした。