そしてあたしは全力で走っている。


だってまだ2年生になって2日目だし、遅刻なんて絶対イヤー!!



「あれ?友里?遅れるなんて珍しいじゃん」

「あっ櫂斗……」



昨日のことがあって目が合わせられないなんて…あたしらしくない…。



「あっ!!」

急にカバンをとられ


「ここ乗れよっ」

後ろをポンポンって叩いた。



「いいの?」

「おうっ。しっかり掴まれよ」



とニッコリ笑った櫂斗。


に見惚れていたあたし。