目を開けるとそこは
理事長室だった

起き上がろうとして

朱「--イタッ」

頭に激痛が走った
そして…自分がしたことを思い出した


絵「気がついたのね大丈夫?」
朱「え……り…さん…?
あ…あた…し…っ…あたしっ…」

あたしは…山中を…っ

朱「あ…あぁぁぁ…あた…しがっ…あたしがっ!!」

過呼吸を起こして、怖くて震えているあたしに

絵「大丈夫」

そう言って絵璃さんが抱きしめてくれた

強く強く、抱きしめてくれた

絵「泣いてもいいのよ?」

そう言ってくれた絵璃さんが
あまりにも優しくて
暖かくて
我慢していた涙が溢れてきた


朱「…ヒック……ヒッ…ッ…
うゎぁぁぁぁぁぁぁぁん」

あたしはダムが壊れたかのように、大泣きした

その間絵璃さんはずっと抱きしめてくれて、頭を撫でていてくれた