「一緒に…」
「…ああ」
「住み、たい………」
恥ずかしくて、消えてしまいそうな声だった。
言い終わった後、俯いてしまったあたし。
少ししてから、頭に少しの重みと温もりが感じられた。
…あの、あたしが大好きで、安心できる掌だ。
あたしの頭に置かれている。
とっても安心できる。
優さんはニヤニヤ笑ってた。
それを見てまた俯いてしまった。
優さん、恥ずかしいです。
そんなに、見ないでください。
「学さん、いい…ですか?」
チラッと見る。
断わられたらどうしよう…。
「…ああ、これからよろしくな。葉奈」
「……うんっ」
やったぁ、学さんと、一緒にいられるんだ…!
自然と笑みがこぼれてしまう。
ニヤけちゃってるかも。
アレ?
学さんの動きが止まった。
空気をよんで少し離れてこっちを見ていた優さんも動きを止めていた。

